ご褒美のお茶漬け

ご褒美のお茶漬け

どんなに食が多様化しても、どれだけ贅沢なレストランを知ろうとも、「ほっとする味」はいつまでも不滅。

たとえばお茶漬け。

おかずの残り、刻んだ漬物、パントリーで見つけた乾物……。なんだっていい、手軽なものをごはんにのっけてお茶をかけるだけ。思いついてからお箸をとるまでのプロセスは途方もないシンプルさなのに、するる……とかき込めば、「ふうぅ」とため息のようなひとり言のような声がもれる味。なんだか心の奥が温かくなるこういう味を、私たちが手放すことは、この先もきっとないのでしょう。

夜中に小腹が空いたとき、あるいは逆にどうにも食欲のないとき。何を使ってもおいしくなるからこそ、お茶も具材も丁寧に選んで、自分だけの一杯をつくりたいと思うのです。最上級にほっとする幸せを、探してみようと思います。

茶葉選びにこだわる

お茶漬けの起源は江戸時代中期だといいますから、その間にどれだけの人々がどれだけのバリエーションをつくってきたのかと想像すると、気が遠くなります。そのバリエーションには遠く及ばないけれど、お茶漬けをより楽しむためにこだわりたいのがお茶選び。“お茶”漬けなのだから、当たり前といえば当たり前のことだけど、茶葉選びはお茶漬けの味を大きく左右する鍵。地域によって、家庭によって、どんな茶葉を使うかはかなり異なるようです。

 

煎茶のお茶漬け

気の利いた小料理屋みたいなお茶漬けならば、煎茶を選ぶべし。爽やかな香りときりりとした苦味が、キレのいい一杯をつくり出します。繊細な味わいのお茶ゆえに、梅干しや漬物などシンプルな具材との相性がとてもいい。

宮崎県で100年以上も続くお茶農園の茶葉を使用した白玄堂の「有機煎茶 やぶきた」は、渋みが控えめでやわらかい味わいが特徴。梅干しのきりりとした塩味を煎茶が優しく包み込んで、粒だった味わいのお茶漬けになります。

 

ほうじ茶のお茶漬け

もっと気軽なお茶漬けならば、やっぱりほうじ茶。茶葉を炒った香ばしい香りと味で、懐かしいような気持ちに癒やされます。味が濃いものや揚げ物との相性も抜群。余った天ぷらを乗せて、天茶漬けなんてどうでしょう。

こちらも白玄堂のお茶をチョイス。「宮崎 有機ほうじ茶」は香ばしさの中にほのかな甘味もある、よりほっとする味わい。野菜のかき揚げなら、食材のさまざまなうまみとも調和して絶品お茶漬けが完成します。

 

玄米茶のお茶漬け

玄米茶のお茶漬けは、香ばしさが随一。玄米と茶葉の複層的な味と香り。それだけで、奥行きのある一杯ができあがります。合わせたいのは、うまみのしっかりした具材。魚の塩焼きや粕漬けなどをのせれば、心底落ち着く味わいが広がります。

「手と手」では粉茶の玄米茶を扱っています。ニューヨーク・ブルックリンで創設されたオーガニック日本茶パウダー専門ブランドであるNODOKAの商品で、玄米も国産有機米を使用したもの。一般的な玄米茶に比べると、茶葉の緑が鮮やかで、香ばしくも爽やかな仕上がりが特徴です。

 

 

 

出汁に粉茶を加えて簡単お茶漬け

粉茶の便利なところは、ご飯の上に粉茶をぱらぱらとふりかけて、お湯を注ぐだけでいいところ。そこに好きな具材をのせれば、あっという間に簡単お茶漬けの完成。洗い物はお茶碗ひとつと、なんともお気軽なのに味わいは豊かなのだから最高です。

 


いっそう滋味深い一杯ならば、粉茶を出汁に溶かすのがお薦め。出汁とお茶をまぜた正真正銘の「出汁茶漬け」なら、お茶の風味が出汁に溶け込んで、体に深く深く染み込んでいきます。

お茶漬け用に、晩ごはんのお刺身を数切れ取っておくのもいいですね。鯛茶漬けだって簡単につくれてしまいます。


何を使ってもおいしくなる、ほっとするお茶漬けだからこそ、お茶も具材も丁寧に選んで、自分だけの一杯をつくりたい。

自分だけのお茶漬けを、するるといきましょう。

 

「手と手」で扱っているお茶ブランドはこちら。

 

白玄堂のお茶

 

NODOKAの粉茶

 


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