秋の養生お茶会

秋の養生お茶会

秋冷さわやかな季節に、鎌倉に建つ 100 年程の古民家を再生し運営されている風情あるお店 enso にて手と手タンジブルの「秋の養生お茶会」が実施されました。
今回ご一緒したのは、「
MIRATOAMI」。日本文化の温かさ、自然と人が関わる中で生まれた知恵をもっと現代でも身近に感じ、日本人として幸せに生きて欲しいという想いを伝統茶に込め、伝えているブランドです。

戦前の日本はとてもサスティナブルな国でした。
物を大切にし、日本で古くから伝わる文化や知恵を大切にし、伝統的なものを自然に暮らしの中に取り入れながら生活をしていました。
それから約
100 年弱。
時代が巡り、価値観が見直されてきた中で、若い世代が日本の良さを再度見直して伝えよう、 実践しようとしている流れがでてきているように感じます。
MIRATOAMI との出会いは、まさにそう感じられるものであり、手と手タンジブルの理念 と一致した部分でもあります。

 

今回のテーマは、季節の変わり目に心と身体を整える、「秋の養生お茶会」。
ブランドをプロデュースしている
お二人(中村姉妹)の空気感を表すように、とても和やかな雰囲気で「おもてなし会」が始まりました。

まずは、お茶を楽しんでいただく前に、胃腸を整えるお料理をご提供。
秋ならではの旬の食材を取り入れ、発酵させた、目にも美しい甘酒と茶碗蒸しです。

 

そしていよいよ、MIRATOAMI のおすすめする伝統茶の一つ、「マコモ茶」の体験から始まります。
「マコモ茶」とは、古くから日本で、一般の方たちの間でも日常的に飲まれていたお茶でした。 近年は緑茶や麦茶などが主流で、ほとんど飲まれなくなったお茶ですが、
MIRATOAMI は、 その伝統茶を再発掘し、プロデュースしています。
マコモは元来“稲の親分”と言われ、古事記にも記述がある程、古代から日本人にとって身近 にあった植物です。一方で、出雲大社のしめ縄の一部で使われていたり、伊勢神宮や皇室の 儀式にも使われている程、神聖なものでもあります。

 

「煮出す間の香りも楽しみながらゆっくりとした時間を楽しんでいただきたい」との想いで、お客様の前で煮出し体験を行いました。
ちなみに、ティーパックも販売していますが、煮出すタイプの方が、より栄養がしっかりと 凝縮され、効果は高いといいます。
1パック 20g の商品の半分、10g を鍋に入れ 2-3 分乾煎りしていると、心を静めるような柔らかな香りが漂ってきます。
香りを吸い込むと、器官から胃袋まで緩むような感覚に。
マコモ茶 煮出すタイプ 20g ¥1,000

そこへ約 1.2L のお水を投入し、じっくりと煮出していきます。 沸騰したら、その後弱火にして5-10 分。

 

ちなみに、マコモは、浄化の作用が高いことで知られています。
昔から、動物達がマコモの草の根本で傷を癒すという伝説もある程、その香りを吸い込むだけでも何か悪い気を取ってくれるような気持ちになるのです。
秋は乾燥しやすく呼吸器が弱くなる時期。
夏が過ぎると水分をあまり取らなくなる事に加え、季節の変わり目で自律神経も乱れやす い。そのような時こそ、マコモ茶の香りと共に深く呼吸をし、ゆっくりと取り入れることで、 身体を整え、体内を保湿してくれます。


このくらいの色になれば完成です。

 

まずは、香りを楽しんで、一口飲むと、身体にじわーっと優しさが広がっていきます。 初めて飲むのに、どこか懐かしい。皆様、しみじみと「おいしい」という言葉がこぼれてい ました。

浄化力に優れていることから利尿作用も高く、腸の隙間に溜まった老廃物が排出されるよう促してくれると言われるマコモ茶。
「デトックスにつながる飲み物は身体を冷やすものが多いですが、マコモ茶は温めてくれるのが良い。」とお二人は話します。
そして、お茶としていただいた後には、茶葉をお風呂に入れても良いのだそう。
余すことなく最後まで大切にいただく。そのような考えも、手と手タンジブルの共感するポイントです。

 

そしてもう一つ振舞われたのが、MIRATOAMI の伝統茶、「お米コーヒー」です。
古くから漢方の世界でも重宝され、様々な病気を改善する妙薬として用いられてきた歴史 のある「黒焼き玄米茶」。
ミラトアミの「お米コーヒー」は、黒焼き玄米茶を親しんで飲んでいただけるよう付けられた独自の名前で、黒焼き玄米茶の効果効能はそのままに、独自の焙煎方法で作られています。

400cc のお水に、半分のお米コーヒー30g を入れて、そのままじっくり 20-30 分煮出しま す。
お米コーヒー 煮出すタイプ 60g

ちなみにこちらの商品は、籾を取らずに仕上げられているのも特徴。
籾はシリカが豊富で栄養価が高いもの。
籾付の玄米茶は、玄米の栄養素と、籾に含まれるシリカがグツグツと煮出されるので、飲む 美容液とも言われる程、籾付きであることは重要なポイントです。
ただ、籾は農薬を一番吸収しやすい部分。なので、
MIRATOAMI は、農薬を一切使わない 水口農園と一緒に、こだわった玄米作りにも参加しています。
水口農園さんの言葉、「口にいれるものは、人様の人生を左右するからちゃんとしたものを作りたい。」という想いに共感されたというストーリーも素敵ですよね。

 

お米コーヒーには餡子や甘いものが合うということで、手と手タンジブルでも大変人気の 商品、餡子の老舗、きたがわ屋のよもぎ大福をご提供しました。
【冷凍】よもぎ大福(4 個入り)¥1,000

MIRATOAMI は、お二人が10 代~20 代前半の頃、体調不良や肌の不調を繰り返していた事から行きつき、自分達に欠かせないものになったことから始めた、オリジナルブランド。
日常で色々なストレスや悪い気を受けることもある現代、そして病気の元と言われる冷えを抱える人も多い現代に、やはり日本で長く健康に寄与してきた食物は、日本人の身体に合っていて、根本的に悩みを解決するようなヒントをくれるものです。
「多くの人に飲んで幸せになって欲しい」そんな中村姉妹の想いを乗せて、手と手タンジブルでも皆様に多く取り入れていただければ幸いです。


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